大学入試に対応するための小論文について学習をしていきます。まずは基礎講座で小論文を書くための力を育成していきましょう。
少子高齢化に関しては出題頻度が高い内容になります。看護医療系であれば毎年出題されている内容なので、今の日本の現状を正確に把握するようにしましょう。
グラフを見ればわかるように、2025年には高齢化率が30%に達して、それ以降も増加傾向にあることがわかります。2000年には、まだ17.4%だったことを考えると社会問題化している理由がわかります。
まず、高齢化の背景をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。極端なことを言えば、高齢者が増えても人口全体が増加していれば高齢化率は上がりません。つまり、問題となるのは少子高齢化により高齢者の比率が高くなっていることです。そして、そこから様々な問題が発生します。
高齢化することのデメリットを考えてみましょう。まず考えられるのは社会活力の低下です。購買意欲などは現役世代の方が高いです。確かに、1部の高齢者は積極的に外出をして旅行などに行っている人も多いでしょう。しかし、あくまで少数派でしょう。また、労働人口の減少も問題になります。結果として、経済活動の低迷や租税面で減収しゅることになります。
そして、一番の大きな問題となっているのは社会保障問題です。社会保障は年金・医療保険が大部分になりますが、すでに医療関係は財政状態が良くありません。年金も支給開始時期を遅らせるなど万全ではありません。そのため、高齢化が進むと両方の制度が上手くいくとは限らない点があります。
Attrangs公式サイト文章の書きやすいパターンとして序論で高齢化の背景を書いていきましょう。そして、「問い」は高齢化にどの様に対応すべきかとすると書きやすいでしょう。
本論①では高齢化の問題点をあげて、本論②で高齢化の対策をあげると良いでしょう。
例えば、問題点は「高齢化により労働人口の減少」として対策で「短時間労働など高齢者でも働ける環境づくりをする」とすれば文章が書けます。もちろん、具体的に文章は書きますが、文章の流れがわかれば文が書きやすくなります。
合計特殊出生率は女性が生涯で出産する子供の数ですが、2019年には1.36となっているように子どもの数は年々少なくなっています。このグラフは非常に出題頻度が高い資料になります(*別形式のグラフで出題)
資料に関しては読み解きが必要なので、①出生率の経年比較では、1950年では250万人を超えていた出生数が減少傾向にあり2019年には87万人まで減少している。
資料の読み取りでは数値を正確に把握して読み解く必要があります。逆に、数値がなければ信頼されません。
②合計特殊出生率は、1950年には2を超えていた数値も1989年には1.57まで減少を続けて、最近は増減を繰り返しながら2019年には1.36になっている。
「板書11-8」 少子化を考える2
なぜ、少子化が進んだかと言えば、1つに価値観が変わってきたことも一因になるでしょう。昔であれば、結婚して子供を産んで生活することが当たり前と考えられましたが、最近は結婚をしない考えや子どもを持たない選択肢も認められています。
また、子どもの教育費負担が重たいことも子どもを持たない理由になっています。先進国では少子化が進んでいることを考えれば少子化はどの国にも当てはまる問題でしょう。
「板書11-9」 少子化を考える3
少子化のデメリットは高齢化と同じ様に社会活力の低下や社会保障の問題点です。そのため、少子化と高齢化を分けて考えていますが少子高齢化は同じ問題を抱えていて同じような対策をすれば良いとも考えられます。
「板書11-10」 少子化を考える4
少子化の対応に関しては、少子化になる理由を取り除けば少子化を防げる可能性があります。例えば、価値観の変化はどうしようもない問題かもしれませんが、養育費に関しては対応できる問題でしょう。
例えば、子どもの数に応じて支給されている児童手当の増額・小中高大の学費負担を軽減・習いごとなどの費用負担を軽減・住居の支給まで手厚い制度を実施する一方で、未婚や子どものいない家庭に対して税負担を重くするのも1つの方法です。実際に北欧などでも実施しているやり方です。
この辺は高齢化と同じ様な流れなので慣れてきましたね。小論文はパターンをつくった方が有利です。異彩を発揮する文章ではなく、形を整えて書くことが大事です。
casaneo(カサネオ)|ミルクレープの生みの親が創る重ね菓子の新ブランドそれぞれのデメリットを箇条書きで書いてみると問題点が明確になりやすいです。もし、何を書いてよいかわからない場合は比較して書きやすくしましょう。
最終的に、このような文章の流れで文が書ければ良いでしょう。小論文の問題を何題も解いて添削してもらいながら文章は上手くなります。まずは、文章を書くこと、そして添削されることを間違いなくしましょう。
ちなみに、高齢化に関しては日本だけの問題でなく世界中の問題になっています。韓国が日本を抜いてしまうのと中国が急速に追い上げてきます。これは、あらゆる国にとっての課題になっています。