大学入試に対応するための小論文について学習をしていきます。まずは基礎講座で小論文を書くための力を育成していきましょう。
小論文にとって重要なことは防げる減点を防ぐことです。例えば、内容点で70点と72点の差は明確ではありません(学校によって基準も変わる)。ただ、どの大学でも減点は統一されています。そのため、まず簡単に防げる減点をしないようにしましょう。
減点で多いのは誤字脱字になります。小論文は文章を書くため文字や言葉を知らないと始まりません。ただ、ケアレスミスを含めて誤字脱字には注意しましょう。そして、後程述べますが、用語の使い方や原稿用紙の使い方など知っておけば減点を防げることがあります。
落ちない小論文を書くためにも減点されない様に注意しましょう。
もし、誤字の可能性がある言葉を使用したい場合は、別の表現で言えないか考えましょう。例えば、真摯な態度の場合に真摯は誤字の可能性があります。自信があるなら良いのですが、解らない場合は別の表現にしましょう。では、どの様な表現がありますか?
例えば、真摯な態度でなく、「一生懸命な態度」「真面目な態度」など表現を変えましょう。完全な=ではなく≒で構いません。間違えて減点されるよりマシです。ということは、言葉を多く知っておく必要はあります。
小論文では文章の構成は非常に重要な点です。一般的に、「序論」「本論」「結論」と展開していきますが、これは読み手が読みやすくなるだけでなく、書き手も文章を書きやすくなります。もちろん、文章には色々な書き方がありますが、まずは基本形を習得するようにしましょう。
では、「序論」「本論」「結論」を詳しく見ていくと、序論は小論文の方向性をつくるために必要な部分になります。課題文の背景を述べたり課題文の要約をつくる箇所になります。そして、忘れてはいけないのは序論の段階で「問い」を設定することです。
本論は「譲歩」と「主論(持論)」から構成されます。相手を説得するための文章を書く場所であり、説得力(客観性・具体性)が求められる文章です。ここの文章(内容)で得点差が生まれる場所になります。
結論はまとめの箇所ですが、本当に簡単にまとめれば構いません。余分な蛇足を付け足す受験生が多いです。
文章の内容で重要なのが内容が一致している点です。例えば、最初は小学校の英語教育に賛成の立場で文章を書いていながら最終的には反対意見に変わっている。あるいは、温室効果ガスについて話していたはずが後半はゼロエミッションの話に変わる。この様に、文章を書いている最中に書きたい内容が変わってくる場合があります。
小論文では「問い」を設定しますが、「問い」に対して「答え」が一致していない場合があります。例えば「温室効果ガスを削減するためにどうすべきか」の問いに対して「今後、地球温暖化が進む」と結論づける場合があります。この様に文章を書く最中に問いを忘れる受験生が多いので気を付けましょう。
最後に抽象と具体ですが、こちらは次回に詳しく説明をします。
最後に、落ちない文章を書くためには①減点を避ける②文章の構成を崩さない、この2点が非常に重要になります。そして、最後に③根拠で個性(客観性・具体性)を出して文章を良くしましょう。
小論文は400字~800字程度が出題形式で多いですが、400字~800字程度では深い内容を書くことは難しいです。そのため、落ちない文章を書いていけば必然的に合格できる文章になるでしょう。